2021年もいよいよ大詰めですが、コロナ関連についてはしばらく落ち着きを見せたまま、しかし諸外国においては今現在もかなりの感染者数が居て、医療を圧迫しているようなところもあるとのこと。
もちろん日本もこの先どうなるのか、できればこのまま完全なゼロへと向かって欲しいところですが、専門家ではないのでなんとも言えません。
しかしコロナに関しては何も言えなくとも、それに関連して、行政書士であるためずっと情報を追っていることがひとつ。それは国の政策であり、コロナ関連で減収を余儀なくされた(現在もされている)事業者を助けるための『月次支援金』についてです…
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一時支援金(1月~3月分)~しばらくの間、異常に処理が遅い状況が続いていた
まず、現在最後の10月分について申請の受付が続いている月次支援金ですが、その前身である一時支援金の際を覚えている事業者の方が多いかと思います。
当時、といっても今年の半ば頃のことなのですが、コロナの影響で事業収入が激減し、その売上減を補填するために一時支援金の申請をしたものの、2か月や3ヵ月、場合によってはもっと時間が経っても給付されていないという情報がかなりありました。
もちろん実際に「申請内容確認中」から一向に変わらないマイページというのも見ていますし、これは一体どうなるんだ?とか、本当に給付されるのか?と思わせるような状況であったと記憶しています。
また、本当に僅かのことで不備として返ってくるものの、その不備を修正してもまたしばらく放置…という状況で、家賃の支払いなど、この支援金を受け取ることができることを想定して動いていた事業者の方で、ダメージを受けた方が多かったのは言うまでもないでしょう。
場合によっては事前確認をしてくれる登録確認機関が見つからず、そこで労力と時間をかけて、やっと事前確認をどうにかして、その先で放置という地獄を見た方も居られるかと存じます。とにかく状況としては最悪でした。
その後回復?して、比較的短時間での給付が実現し始めるも…
その後、確か夏過ぎ、そろそろ涼しくなって来た頃には、申請後数日で「お振込手続き中」に変更、その数日後には実際に支援金の振込があるという状況に変化してきました。
最初の混乱、慣れない審査の作業などがスムーズにいくようになったのか?増員して処理速度が速くなったのか?などと、勝手にその中の状況を予想していた覚えがあります。
この頃、月次支援金はこのままの流れで、スムーズな給付が実現され続けたまま最後まで完走する、などと思っていました。ですが11月辺りから、またしても不穏な情報が入り始めました。
それが現在に至っているわけですが、まずひとつとして「申請内容確認中から変化しない」ということ。せっかく早くなっていた審査とその後の給付が、最後の10月分についてのみ、やたらと遅くなっている、ずっと待たされているという情報が入り始めました。
また、一部9月分についても、申請期限ギリギリの方は同じように引っ掛かってしまっているような状況です。
これについては、多くの都道府県において9月いっぱいで緊急事態宣言の適用等が終わり、飲食店で未だにダメージが残っているところ、事業を再開したが、まだ回復に至っていないようなところの申請が入ってきた、つまりその分申請が多くなったためではないかと考えています。
申請後の審査と給付がすぐに終わっていた時期は、ほとんどの地域、もちろん当行政書士事務所がある静岡県もまん延防止等重点措置から続く緊急事態宣言の最中でした。それゆえ、飲食事業者の方はそれぞれの県の時短・休業協力金の方を申請していたケースの方が多かったはずです。
それが10月分については一斉にこちら、国の月次支援金の方に流れてきたわけであって、やはりその分処理が遅くなっている、当初の状況に戻ってしまっているというような予想ですが、どうでしょうか…
「不備ループ」などの問題も再燃している模様
そして、ここにきて以前から話題となっていた「不備ループ」の件が再燃しているように思えます。これはこちらで対応させていただいたことがまだないのですが、twitterなどで情報を集めていると、10月分のみ不備、というような情報がいくつかでてきました。
もちろん4月分から、9月分までは毎月ないし対象となった一定の月で、普通に申請して給付されているところ、どういうわけか最後の1か月のみ「不備」ということで追加の資料提出を要求されているとのこと。
これが何を意味していて、審査側がどういう意図でやっているのかはまったくわかりませんが、とにかく「対象となっていて」、「これまではしっかり給付されていた」事業者の方に対してそのような対応がされているというのが疑問です。
この件につき、この先どうなるのかはわかりませんが、今後もtwitterなどで情報を集め、同時に月次支援金事務局からのアナウンスなどがあればそれも踏まえて、何かわかったことがあればまた書いていこうと思います。
なお、現状「不備ループ」に陥ってしまっている方で、どういう状況なのか詳しくお教えいただけるという場合には、よろしければ当行政書士事務所のHP、お問合せフォームより情報を下されば幸いです…
2022年には「事業復活支援金」が出るはずですが、こちらもどうなることやら
そして、来年からはこれに続く「事業復活支援金」が開始されることが決まり、これについて徐々に情報が出てきています。
詳しくは以下の資料を見て下さい↓
参考 経済産業省 中小企業庁「コロナの影響で売上が減少している皆様へ」
未だお問合せ先も準備中といった状態ですが、こちらも引き続き、現在月次支援金の業務委託を受けている会社が審査等をしていくことになるようです。
つまり、現時点で月次支援金において「不備ループ」などに陥り、本来受けられるはずの支援が受けられていない事業者の方にとってはかなり厳しい状況になるのではないかと。
しかもまた事前確認が必要となる可能性もないとは言えない(どうなるかわかりませんし、もしかしたら一時・月次の分を引き継ぐことが出来るかも知れません)ものですから、またかなりの手間を掛けて準備をしないと申請にさえ到達できない…というような恐ろしいことが予想されます。
こちらの件についても、まだどうなってくるのか本当にわからないため、情報が入り次第またこの事務所ブログで、という形になりそうです…
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